プミポン国王の即位60周年記念式典が先月盛大に行われた。その前後で、王様の色(月曜日にお生まれだから黄色)のポロシャツを着る人たちがすごく増えた。街中で、市場で、公園で、職場で、黄色のポロシャツを着ている姿がよく見られる。
うちの大家さんはバンコクまで記念式典を見に行ったけど、その時は生産が間に合わず、買えずにいた。そしてチェンマイに帰ってからも、「これいくら?」と屋台で値段を聞くものの、買っていなかった。
それが、今朝はおろしたての真っ黄色のポロシャツを着ている。
「ポロシャツ買ったんですか?」と聞くと、
「今日、王様が手術をなされるから、着ることにしたのよ」と。
つい最近、国王がお倒れになって、そのケガの手術が今日行われるのだ。なんかじんとした。
大家さんだけでなく、スワンドーク寺では式典があったし、ドイステープまで登る人たちもいた。
そういえば、この間の記念式典を機に、友達のお父さんがお酒をたった。これまで飲んでは、家族・親戚に罵声を浴びせ、暴力をふるっていた人だ。
友達は記念式典の様子をテレビで見て、感動して何度も何度も涙を流した。
双子ちゃんやアパートの住人は王様のポスターを買ってきて、枕元に貼っている。
これだけ国民から愛され、尊敬されている王様はあまりいないだろう。