今日は仏教の大切な日。
お酒を飲まない、殺生をしない、嘘をつかないなど、
普段は戒律を守っていなくても、この日だけは守る人が多い。
街でもお酒を売らないレストランがほとんどだ。
だから、私が「実家に帰ったら、エッブ・イーフアッ(7月16日の日記)に入れる
おたまじゃくしを捕まえたい」と言うと、
「日曜日は仏日でダメだから、土曜日にしなさい」と言われた。
ということで、昨日の夕方、お寺に供えるお菓子と料理の準備が終わった後、
田んぼにおたまじゃくしを捕まえに行った。
親戚のおばちゃんと思われる人が得意ということで、
彼女を先頭に大きな網を持って田んぼへ出かけた。
オタマジャクシは、田植えが始まる前、そしてカエルになる前の短い期間しか捕れないという。
だから今が旬なわけだ。
もっとも、もうほとんどは田植えが終っているので、旬も終わりだろうか……。
まだ植えていない田んぼに入り、足を動かしながら網の中に生き物を追い込む。
泥がひんやりと気持ちいい。
網にはオタマジャクシだけでなく、透明の小さなエビやタガメ、ヤゴ、なまずが入ってくる。
オタマジャクシも種類がいろいろあるけど、お目当ては小指サイズほどのもの。
お腹が丸く、ずしりと重い。
日が暮れるまで田んぼの中で遊び、20匹以上のオタマジャクシとエビやタガメ、ヤゴ、
なまずなどを捕まえることができた。
まずまずの収穫だ。
家に持って帰ると、親戚のおじちゃんやおばちゃんたちが口を揃えて、
「ハーブと混ぜて食べたらいいよ。でも、明日は仏日だから殺生はできないけどね」
と言う。
明日はできないけど、あさってならいいらしい。
でも、オタマジャクシなどがタライで身をくねらせる姿を見ていると、
勝手なもんでかわいそうになってくる。
私は実物を見ることができたのでもう十分だから、
「明日、放してやろうよ」と言ってみた。
でも結局、隣りの親戚のおばちゃんが持って帰ったので、
それをどうするのかはわからない。
今日、殺生しないということだけは確かだけど……。