母子なまずの運命はいかに?

また釣りに行ってきた。
夕方7時過ぎから3時間ほど。
今回の餌はミミズと赤蟻の卵。
卵は白く、小豆サイズ。
玉子焼きやサラダにして食べることもできるけど、
今回は針に4、5個刺して魚にやることにした。

待てど暮らせど浮きはピクリともしない。
隣のお兄さんはさっき約40センチの大なまずを釣ったばかり。
そして次々に約20センチの小さななまずを3匹釣った。
そして帰り際にいらないからと、手ぶらの私達に4匹なまずをくれた。
やったあ! と思ったのも束の間、なまずと目が合って前回と同じく胸がちくり。
どうしてなんだろう、なまずって同情をそそう顔をしている。
それに大なまずはなんとお腹も大きくて、
この中に卵がいっぱい詰まっているかと思うと胸が苦しい。
その上、それに寄り添うように子どものなまずが3匹ぴたっとひっついている。
まるで「おかあちゃ?ん、僕たちどうなるの?」とでも言っているように。
考えすぎか。
やっぱり毎日タイ仏教にふれている影響だろうな、これも。

とりあえずそのなまずたちを袋に入れ、バイクに乗せてアパートに帰った。
このまま冷蔵庫に入れ、明日友達のお母さんに炭火で焼いてもらうのか。
釣りに行ったものの、なんか気は重い。

友達に見せると、まずはバケツに入れようということになった。
大なまずはタライに入れ、小なまずはバケツに入れた。
ちょっと弱っている感じ。
私の心も弱っていたけど、なまずの生命力は強いと聞いて安心する。
友達は逃がそうと言う。
私も賛成。
お母さんは「大なまずはカレーにすると美味しいんだよ?」と笑う。
どっちにしろ料理するのはお母さん。
なまずの生死はお母さんに託すことにした。
「明日なまずが死んでいたら食べようね」てお母さん。
猫に食べられないように、大なまずのタライの上にカゴを置いて、
その上に重しでイスと小なまずが入ったバケツを置いて寝た。
さて、なまずの運命はいかに…。

投稿を作成しました 1995

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