生き物を放して厄払い

ワット・チャイモンコン
チェンマイ市内には百以上のお寺が点在しているが、
その中でも地元の人に人気が高いお寺というのがある。
観光とは別に、厄払いや良い運をつけるためにチェンマイっ子が参拝するのだ。
特に「災いを消す」「厄を流す」「良い運」といった意味が
お寺の名前についているところはいつも人が絶えない。
その1つが、「ワット・チャイモンコン」という縁起の良い寺。
ピン川に面していて、お坊さんにお供えをするだけでなく、
生き物を放す人たちで賑わっている。
お寺の門の横にはウナギや亀、魚、鳥といった生き物が売られていて、
それを川や空に放して厄払いするのだ。
生き物にはそれぞれ意味があり、
例えば、災いをするっと抜けて勉強運や仕事運、金運をアップしたければウナギ、
健康運だったらモーという魚、長生きだったら亀、
ライバルに勝つならナマズといった具合に選ぶ。

魚を放す
川べりには呪文のような紙が用意されているので、
それを読みながら祈り、川に生き物を放す。
生き物が一緒に厄を持って行ってくれるため、
呪文を唱える時に生き物に触れないといけないが、
それがカエルだったり、ナマズだったり、タニシだったりするので、
苦手な人はドキドキ。
何しろ触るとバシャバシャ動くのだから。
でも厄払い、運をつけるために表情は真剣。

ちなみに、人によっては、放した生き物を2度と口にしないとか。
ウナギを放したら、もう一生食べない、そんなふうに。
というのも、自分が放した生き物が巡り巡って
自分の口に入ってしまう可能性があるからだ。
だから自分の好きな生き物は放さないほうがいいかも……!?

◎ワット・チャイモンコン
ナイトバザールから歩いて10分ほど。
Hotel Chediから徒歩2、3分。ホテルを前に見て、右折した左側。

投稿を作成しました 1993

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