タイ人は血を見るのが好きだと思う。事故・事件があると、野次馬がいっぱい出る。また、そんな出来事が日常茶飯事にある。
タイの新聞は必ず一面に血の匂いが漂う写真が載る。バスの事故、爆発、麻薬を密売して撃たれた人、浮気をして奥さんに刺された旦那などなど、血が流れている写真が載っている。それでも、この頃はモザイクをかけるようになったからまだいい(まだ生々しいと思うけど)。
だけど、チェンマイの地元情報誌はまだモザイクがかかっていない。今日は、不良少年たちが警察に追いかけられて、バイクで走っている途中、車にぶつかって死んだ写真が下のほうに載っていた。アパートの双子ちゃんは、「うわ?、頭がつぶれているよ」と叫びながら虫眼鏡でみるように写真の細部を食い入るように見ている。どれどれと小学4年生の少年と管理人さんも見に来た。
私は血を流している写真と遠目に察すると、まず見ないようにする。その新聞を部屋に持ち込むのもはばかれる。なのに、この子達は「げ?っ」と言いながらかじりつくように見ている。話を聞くと、本当の事故・事件でも真っ先に見に行くという。
「怖くないの?」と私が聞くと、「だって見たいんだもん」と。
見ているときは別になんとも思わないらしいが、それでも夜1人になると怖いとか。