映画祭、いよいよスタート!

湯気?がゴーっと上がる
ドーイサケット国際映画祭が23日にスタートするというので
友達に誘われてドーイサケット郡(市内から約17km)へ行ってきた。
オープニング場所はなんとドーイサケット寺院。
この映画のディレクターのアートさんの考えは、
アートは一部の人のためではなく、皆のものであるべきだ。
教育を受けている、受けていない、お金がある、ない、
有名、無名、強い、弱いなどは一切関係なく、
皆が普通に楽しめるものであってほしいという信念がある。
だから場所も映画館ではなく、学校やお寺、バーなどいろいろなところ。
上映される映画も有名なものだけではない。
誰でも気軽に観に行かれるように入場料は無料だ。

満月の下の映画祭
昔、今みたいに娯楽がたくさんない頃、
お寺でお祭りがあると(今も一応あるが)、
家族や友達と遊びに行き、
ムエタイや映画を観たり、屋台でお菓子を買ったり、
時にはそこが男女の出会いの場になったりして楽しんだ。
そんな皆が集まってワイワイできるスペースを作りたいと思い、
アートさんたち映画チームはお寺で上映することにしたのだ。
最初の2本は室内、最後の1本は外で35mmのロールフィルム(?)を使っての映写。
機械がゴーっと音を立て、湯気?を出しながら動き出し、
大きなスクリーンに映画を映し出す。

フィルムを入れ替える作業も昔と同じ。
ロールを取って、新しいのをつけ換える。
一瞬、間ができる。
「そうそう、以前はこうだった。皆で地べたに座ってね。
フィルムを交換する時には回虫の宣伝なんかをしていたんだよ」
一緒にいたタイ人が話してくれた。

横には屋台、空には満月。
涼しい風が頬を通り過ぎてゆく。
「なんてロマンチックなんだろう」
横のタイ人が言う。
映画チームの想いがしっかり伝わっている気がしてなんか嬉しくなった。

ドーイサケットへ行かれなくても、
25日からは市内各地でも上映するので行ってみては?
プログラムはこちらから

投稿を作成しました 1995

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


関連する投稿

検索語を上に入力し、 Enter キーを押して検索します。キャンセルするには ESC を押してください。

トップに戻る