僧の後はシェフ

料理の先生が生徒たちと野菜の彫刻を披露するという。
場所は外国人の集まるナイトバザー。
私もひょこひょこと遊びに行ったら、「一緒に彫りなさい」とスイカを渡されたので、
一緒に彫った。
彫り出すと集中するので、外国人が「オー、ビューティフル!」と
私たちにむけてシャッターを押すけど、全然気にならない。
黙々と彫る。
でも手が緊張しているのがわかる。

それはそれで楽しかったけど、隣に座って彫っていた人が面白かった。
40歳前で、坊主刈り。
眼鏡をかけていて、頬がこけるくらい痩せている。
このままオレンジ色の袈裟を着せたら似合いそうだなと思っていたら、
やはりつい最近まで僧だったと言う。
15日間の出家のつもりが2年間の僧生活になり、2ヶ月前に還俗した。
タイ料理のシェフになるためだそうだ。
僧の前は食堂を開いたり、銀行員をしていたそうだ。
今は職業訓練校で料理や彫刻を勉強中。
その後ホテルで修行して、いずれは海外で働きたいと言う。
イサーン料理が得意と言っていたので、
1度彼の作った料理をご馳走になってみたい。

投稿を作成しました 1995

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