一時の寒さは和らいだものの、今年の冬は例年より寒いと思う。寒いのは人間だけでなく動物も同じで、チェンマイ動物園では床に干草や葉を敷いたり、ライトをあてたりと防寒対策を始めているという。
でもパンダに関していえば、もともと寒い地方の動物なので、外に出してやるとか。いつもは四六時中クーラーがきいた、びっくりするぐらい広い豪華な空間にいるけど、涼しい今年はクーラーを使わず、自然の空気に触れさせてやるそうだ。
そうすればきっと2頭のパンダが喜んで、これからの繁殖の季節に良い結果を出してくれるのでは?!と期待されている。なにしろこのシュアンシュアンとリンフィ、2003年に中国から贈られてきてからずうーっと子どもを期待されている。なのに、交尾しても人工授精しても結果が出ず、繁殖しやすい環境を整えようと人間が一生懸命になっているのだ。パンダから見たら余計なお世話で、毎日サトウキビをガジガジかじっているだけ。でも考えてみたら、この4年間、ずっとクーラーの中で暮らしていたわけだ。人間だったら頭が痛くなったり、だるくなったりするから、自然の空気に触れたらシュアンシュアンとリンフィも活動的になるかもしれない。