優しいサイモン

サイモンの父、サイモン、私 「もし、もし、ピー・マリ? 今夜、灯篭を一緒に流せる?」
 友達の家で仕事をしていると、親友の甥っ子から電話がかかってきた。どうやら、ちょうどバナナの葉で灯篭を作っているようで、もし私が行かれるのなら、作っておいてあげると言う。
 この8歳のサイモン君、一つ屋根の下(アパート)に暮らして5年近くになる。彼が大きくなったのと、私のタイ語が上達したこともあり、この1、2年はちゃんとした会話が成立するようになった。時々一緒にご飯を食べたり、お祭りに行ったり、家族行事に参加したりしている。そして、毎日顔を合わすと、その60キロの体系を見て、抱きしめている。
 この頃、サイモンは私を家族の一員と考え始めたのか、何かを家族でする時に、私が不在だと不思議がる。サイモンのおばちゃん(私の親友)が入院した時も、私が毎日お見舞いに行かないと、不思議がる。花火をする時は、ベランダの下で私の名前を叫んでくれる。私が体調が悪かった時は、キーホールダーをお小遣いで買ってくれた。そして、今日は灯篭を作ってくれるという。
 とても感動した私は、仕事を早めに終え、皆で流しに行くことに。その後、花火をしてコムローイを飛ばした。皆の幸せを祈って。


投稿を作成しました 1995

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