タイは1年中「暑い」と思われがちだけど、
実は1年を通していろいろな表情があり、
ところどころで新しい季節の訪れを感じることができる。
咲いている花や、市場で売られている果物でもわかるし、
生き物の登場でも季節の変わり目を感じられる。
例えば、羽虫とか蟻とかカエルとか。
その1つがカブトムシ。
このブログでも何度か紹介しているけど、
いつの間にかこの季節が来ていた。
道端にはサトウキビにひっついたカブトムシがずらり。
そしてそれに群がる男共。
子どもが1人もいないのが面白い。
それはもちろん、ただ飼って眺めるだけでなく、
カブトムシを闘わせるためだからだ。
男の勝負がかかっているから、選ぶ目は真剣。
うかつには声をかけられない。
「これを見てごらん」
写真を撮っていたらカブトムシ売りのお兄さんに声をかけられた。
5本の角があるゴホンツノカブト。
勇ましいが、これは観賞用。
メスとセットで500B(約1500円)。
そして売り場の横にはごっそりとサトウキビが。
これを切ってカブトムシにやるわけだけど、
お兄さんもチューチューとかじりながら汁を吸っていた。
カブトムシは闘わせるためだけでなく、
山などたくさんいるところでは食用にもなる。
つい最近、友達のお母さんが山から持ってきたものは
そのまま全部揚げて孫のお腹へ。
少し前まではこの孫もカブトムシをただ鑑賞して楽しんでいたのになあ。
少年の好みも移り変わっていくようだ。