友達に誘われてモン族のお正月に行ってきた。会場となったのは、ドイステープをもっと上り、ドイプイ(プイ山)のY字路を右に折れ、またぐんぐん上り、そしてぐねぐね道を下がったチャーンキヤン村。白モン族の村だ。毎年持ち回りで、黒・白モン族の12の村が集まって盛大なお祭りが開かれるが、今年はこの村が会場となった。
2日にガラヤニ王女が亡くなったので規模が小さいというが、華やかな民族衣装を着たモン族がこれだけ集まるとそれだけで盛大だ。新年に衣装を新調するので、この日のために女性は彼、夫、子ども、自分のためにひと針ひと針何ヶ月もかけて縫っていく。街で商売をしているモン族が「これは売り物でないの」と言い真心を込めて縫っている姿を見かけるが、この日のためなのだ。
黒モン族の女性は模様が入ったひだのスカートをはき、白モン族は無地の白いスカートをはく。だけど、会場に白いスカート姿が少ないと思っていたら、「白は汚れるし、華やかさがない」ということで、黒モン族のような格好をしているとか。手作りなうえ、好きにアレンジできるので、子どもの襟元にキティーちゃんのリボンをつけたり、ハイヒールをはいたりと、とにかく皆1年で一番のオシャレをしている。そして黒モン族の男性は模様がついたストレートのズボン、白モン族はサドーというたっぷりしたズボンをはいている。
会場では、弓矢、こま、木彫カーレースの他、若い女性と男性が布のボールを投げ合っていた。こうやって昔は好きな子を見つけていたとか。現在は街で働いている子も多いので、もっと直接的だろうけど、照れていてかわいかった。
ぶらぶらと歩いていると、前方に見たことがある男性がいる。短期だけど一緒に仕事をした人だ。K君は新調した民族衣装を着ているので話を聞くと、なんとチャーンキヤン村出身の白モン族だという。びっくり! 職場では挨拶ていどであまり話をしなかったし、流暢なタイ語とチェンマイ語を話すからチェンマイ人とばかり思っていた。
せっかくだからモン族の衣装を着るといいと言って、彼の家まで連れて行ってくれ、ズボンタイプの衣装を着せてくれた。1年365日同じように過ごしているが、1年に1度こうやって晴れの日があるのは気持ちが引き締まっていいものだ
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こんばんは。
>若い女性と男性が布のボールを投げ合っていた。
これ、こないだテレビで見ました。「世界の朝ごはん」と言ってもお分かりにならないと思いますが、毎週土曜日の朝やっている番組の1コーナーで、その日はルアンパバーン編でした。そう言えば、その番組でも上の写真と同じような衣装を着ていましたね。
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ルアンパバーンにもモン族が多いですよね。いろいろな山岳民族のお祭りや文化を見たくて、今は情報収集をしています。
「世界の朝ごはん」とても気になります。