水牛を生贄にするプーセ・ヤーセー

昔むかーし、ドイステープとドイカムの山の麓にラミンナコンという町があり、ルア族が住んでいたとさ。
農業や商売を生業にしていて、町も人も豊かだったとさ。
山にもいろいろな動物が住んでいたが、そこにはプーセ(セ爺)とヤーセ(セ婆)という鬼夫婦と子どもも住んでいたという。
プーセはドイステープを、ヤーセはドイカムをみていたという。
家族は森の動物を食べていたが、狩りに来た村人たちも捕まえてはよく食べていたという。
鬼退治に兵士を送っても、全員食べられてしまい、恐れた村人たちがどんどん町を去るので町は荒廃してしまう。
お釈迦様に助けを求め、お釈迦様が鬼に殺生が良くないことを説かれ、森を守ること、そして果物や野菜を食べることを約束させる。
ただ、これまで肉を食べていたので、1年に1度でいいから人間の肉を供えてくれと懇願。(中略)
結局、水牛を供えることになり、今でも毎年1回、ランナーの暦で9月14日に水牛を供える儀式が行われている。

お供えは12個用意する。
中には、生贄にした水牛の生肉、焼いた肉、煮込んだ肉、もち米のお菓子などが12個ずつ入っている。

プーセ・ヤーセーを含む12の土地の精霊にお供えする。
それぞれの祠には名前が書いてある。

踊りでお釈迦様を出迎える。

お釈迦様の絵を木に吊るす。
この絵、私は本当に大好きで、この絵を見たいからこの行事に来るようなもの。
隅のほうに「1926年」と書いてあるので、97年前に描かれた絵だろうか?
木漏れ日があたって気持ちよく、いつまででも見ていられる。

儀式では、シャーマンの中にプーセ・ヤーセーが入り、お供え物を受け取りに来る。
いつもはおじいさんが入るみたいだけど、今年はおばあさんが入ったらしい。
膝が痛いのか、時々止まり、周りの人に支えながら祠をゆっくりゆっくり回っていく。

その後、おばあさんは出て、今度は同じシャーマンにおじいさんの霊が入った。
服も変えて、おばあさんより元気に歩く。
そして、こちらが行事の目玉。
水牛の生肉を首にかけ、それをかじったり、生血やお酒を飲んだり。
正気なのか本当に乗り移っているのかわからないけど、ちょこちょこと食べていく。
ちなみに座っているのは生贄にした水牛。
(怖い写真は載せません。)

最後に、お釈迦様のところへ行き、挨拶。
集まった人はプーセ・ヤーセーから恩恵を受けようと、手や頭を触ってもらっていた。
近くにいたので私の頭も触ってくれたが、手に血がついているのでドキドキ。
ありがたく聖糸ももらって帰りました。
きっといいことがいっぱいあるに違いない。
未だにこのような儀式があるのがチェンマイの面白いところだな。

投稿を作成しました 1997

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