突然やってくる「どこかへ行きたい」病。
今回はチェンマイの南東100キロの所にあるランパーン県へ行ってきた。
いろいろ回ったけど、その中で息をのむほど感動したのが、
ワット・プラタート・ランパーン・ルワンというお寺だ。
有名なお寺と聞いていたけど、
どうせまたキラキラした派手なお寺だろうと期待していなかった。
そしたらなんと木造建築。
敷地には時代を感じさせる空気が流れている。
柱や壁の模様や絵も修復していなく、所々かすれている。
1476年に建ったらしいが、タイで最古の木造建築という。
24mの青銅で覆われた仏塔も見事。
炎天下の中、肌が焦げそうだったけど、あまりの美しさに境内をうろうろ。
見上げては見とれていた。
仏塔の周りもぐるぐる回ろうとしたけど、タイルが飛び跳ねるくらい熱い。
土足禁止なのでピョンピョン跳ねながら写真を撮ったけど、さすがにバテテきた。
するとどこからかチリン、チリンと涼しげな鈴の音。
「アイスクリーム屋さんだ」
と心弾ませ辺りを見渡す。
ドラム缶のようなものにココナツアイスを入れ、
それを押しながら売りにくる姿を探す。
だけど見渡せどもいない。
音は聞こえるのに。
キョロキョロして気づいた。
あ、あの音は風鈴の音だ。
お寺の屋根に並んでついている風鈴の音。
それが風に揺られてチリン、チリンとなっていただけなんだ。
はあ、残念。