昨日、モン族のお正月を見た後、山のカフェでコーヒーを飲んだ。そこはチェンマイ大学の研究所で、コーヒーや梅、アボカド、桃などを育てている。260ライ(1ライ=1600?)の土地があり、年に2回、チェンマイ大学や他の大学の生徒たちが来て、実習をしている。だから宿泊所もあるし、そこのコーヒー豆で淹れたコーヒーを飲むことができる。なによりも景色がご馳走なところで、コーヒーを飲んで一休みしてもいいし、宿泊してのんびりしても気持ちがいい。ちょっと遠いけど、いつかまた来たいななんて思う場所だ。
そしたら早速、その機会がきた。なんと昨日、そのカフェにカメラを忘れてしまったのだ。いろいろ記憶をたどっていくと、やっぱりそこで最後にカメラを使ったとしか思えない。コーヒーの写真を撮った後、店のおばちゃんとチェンマイ大学の先生と少しおしゃべりをしていた。「ここでは日向と日陰でコーヒーを育てる実験をしていて、日向だと早く育つけど、重さが軽い。でも、日陰だとゆっくり育つ分、しっかりした重さの豆ができる」などと語ってくれたので、メモを取っていた。きっとその時、カメラをテーブルに置いたのだ。
チェンマイ大学に電話をしても、週末だからわからないという。モン族のK君に連絡をするか、昨日運転してくれたモン族のドライバーさんにお願いするかいろいろ考えるけど、自分で行かないと納得しない気がした。とにかくカメラと中に入っているデータを失くしたということがすごいショックで、寝ることもできない。
ーということで、早朝からバイクを飛ばし、またステープ寺院(1072m)を過ぎ、ドイプイ(1685m)を横に見て、山道をぐねぐねと上ったり下りたりしながらチャーンキヤン村を目指した。どんどん道は細くなり、舗装された道路が赤土の凸凹道に変わる中、とにかくひたすら走る。
家を出てから1時間ぐらい経った頃、昨日のカフェが見えてきた。ここにカメラがなかったら、もう諦めるしかない。タイ人なら見つけたら届けてくれると信じているけど、カフェで失くしていなかったら連絡のしようがない。
おばちゃんに「昨日ここに来てカメラを…」とドキドキしながら聞くと、「ああ、カメラね。あれね、昨日ここで一緒に話していたS先生が下に持って行ったよ。下にあったほうが取りに行くのが便利だからね」と。
ここまでバイクを走らせてきたのに、実はうちのすぐ近くにあったのだ。でも無駄足ではない。「ここに忘れたものは、絶対になくならないよ。ちゃんと届けるようになっているからね」とおばちゃん。そのひと言を聞いただけで私は安心できたのだから。
また来た道をバイクで戻る。今度は心にゆとりができたので、景色を楽しめる。木々の合間から見える遠くの山々の美しいことよ! 先週散った桜の花びらが地面をピンク色に染めている。そんな景色とおばちゃんの顔を思い出しながら、チェンマイはやっぱりいいところだなと思う。
【情報】
Highland Research & Training Center
(053)944-052
宿泊施設:1コテージ 600B(ホットシャワー、台所付き)
カフェ:コーヒー 1杯30B(毎日8:30-16:00)
*コーヒー豆は、山のカフェと大学内のドイカム店で販売している。
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コーヒー畑、行ってみたくなりました。
でも、カメラがあって本当に良かったね!
私ならありそうな話だけど、麻里さんにしてはめずらしいよね。素晴らしい場所過ぎた(?)のかな?
私も気をつけようっと。
SECRET: 0
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ボケ始めたのかも…。
今度お茶しに行きましょう!
ーという距離ではないので、市内ででも。