ソンクラーン期間中に友達のバナナ農園へ行ってきた。
しばらく見なかったら、
小さな苗が見上げる高さになっていて、
バナナのジャングルのよう。
手を回すとちょうどぴったり。
ちなみにこの少年は身長155センチだ。
タイではお馴染みの風景だけど、
バナナはこんな風になっている。
バナナを採ってしまった木はもう実がならないので、
伐採してしまう。
でも、根元からニョキニョキと次の芽が出てくる。
これはお菓子によく使われるナムワー種。
バナナは青いうちに採って、2、3日放っておき、黄色く熟したら食べる。
でも、熟したものがあったので食べてみた。
といっても、私はバナナが大の苦手。
バナナシェークやバナナケーキも食べられない。
シンガポールにいた子どもの頃、家のドアにモンキーバナナがいつもぶらさがっていて、大好きで毎日毎日食べていたら、ある時から一切食べられなくなってしまったのだ。
でも、一口だけパクリ。
さっぱりしていて、「意外と食わず嫌いだったかも?」と思った。
だけど、25年以上「苦手」できたので、匂いと食感の先入観のほうが強く、
やっぱり食べた後は気持ち悪くなる気がした……。
つぼみ(苞)の中にはマッチ棒ぐらいの花がびっしり。
この上の部分がバナナになる。
横から見ると桜エビ、正面から見るとナメクジみたいだ。
ある程度バナナの実がついたら、成長が悪くなるため、つぼみは切り落とさないといけない。
そして赤紫色の皮をむいた白い部分は野菜として食べることができる。
パッタイ(タイ焼きそば)やカノムジーン(素麺)によくついてくる。
渋味があるけど、料理と食べると不思議とまろやかで甘味すら感じる。
皮をむくと、そこには小さなバナナ群が!
1枚、2枚とむいても、小さくはなるが
バナナが自分の出番を待っている。
いったい、その下はどうなっているのだろう?
興味半分でタケノコのように
どんどんめくってみた。
30枚以上めくっても、どんぐりサイズになっても、
まだまだ出てくる、出てくる。
好き、嫌い、好き、嫌い……と占いをするぐらい、
いくらでもめくれる。
←元のサイズとこんなに違いがある!
こんなに小さくても、
ちゃんとバナナ予備軍がいる。
そしてまだまだめくれる。
すごい生命力・繁栄力だ。
だから、結婚式や新築祝い、長寿式などの儀式の時に、バナナの木が用意されるんだろう。