タイの厨房は太っ腹

 友達が働いているレストランに遊びに行った。厨房にはコックさんや助手が全部で5人いる。揚げ物やサラダ、炒め物などそれぞれ担当が決まっている。
 夕方になると厨房は戦場になる。タンクトップにミニスカート姿のおねえさんが次から次へと注文を持ってくる。それをあっという間に作ってしまう。本当にあっという間。炒め物なんかは1分以内。スープだって2、3分。メモを取る暇もない。目をちょっとでも離すと何を入れたか見逃してしまう。とにかく凝視して、脳みそに刻み込むのが精一杯。
 でも、なんかいいなと思ったのが、みんなの態度。どんなに忙しくてもニコッと笑うし、冗談を言っているし、どこかゆとりがあるん。私がメモを手に記憶喪失状態でいると、丁寧に説明してくれる。味見もさせてくれる。熱々の料理に指を突っ込みぺろって。それだけではなく、タレの分量も事細かに教えてくれるし、興味がある顔をするとその料理をわざわざ作ってくれる。百聞は一見にしかずだ。もちろん賄い食も味見させてくれる。
「秘密」がない。いくつかの厨房をのぞいたけど、どこも同じ。それぞれ状況が違っても、みんな何も隠さず全部教えてくれた。もちろん私が見たところで同じ料理を作れないだろうけどさ。

投稿を作成しました 1997

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