料理番組を見ていると、来た当初に比べ、だいぶ洋食や和食が紹介されるようになったし、使っている素材も変わってきている気がする。オリーブオイルやサーモン、チーズ、みりん、ワインなど、ほとんどは材料を揃えるだけで高くつくものばかりだ。それでも、日本のキュウリやアボカドは市場でも普通に出回るようになった。
「サラダ」という料理もすっかり定着していて、「ヘルシー」志向の人が好んで食べている。市場でもサラダ・セットが売られているし、大学の食堂にあるサラダ屋はいつも長い列ができている。もっとも、上にたっぷりかけるドレッシングは、お菓子のように甘いマヨネーズなので、どこまでヘルシーかわからない。以前、チェンマイの職業訓練校でタイ菓子のコースをとった時、サンドイッチを作ったが、マヨネーズのレシピにお砂糖が1/4カップも入っていた(油1カップに対し)。
料理番組でもサラダが紹介されることが多い。テレビなので素材は豊富で、レタスやトマトなどの他にアボカドや柿などを入れてアレンジしている。ドレッシングはやはりマヨネーズだけど、ちょっとワサビを加えてある。ピリッとしたのがタイ人に合うのだろう。イタリアンやフレンチ、サウザンドアイランドではなく、ワサビがうけるのがおもしろい。