国内を移動する時はだいたい列車か長距離バスに乗る。
１日15時間バスに揺られながらの旅も珍しくない。
だけど時々ビュンとひとっ飛びの飛行機を使うことがある。
列車で14時間かかるようなところも飛行機なら１時間で着いてしまう。
今回バンコクからチェンマイまで乗ったものはタイ航空。
国内には他にもバンコク航空があるけど、どちらもサービスはとても良い。
バンコク航空なんかは飛行場の待合室にEメールや
飲食物の無料サービスをしている所もある。
そんなサービス抜群のタイの航空会社だけど、
１つだけ納得いかないことがある。
それは「オレンジ・ジュース」だ。
機内サービスで出てくるオレンジ・ジュースがなんとニセモノなのだ。
鮮やかなオレンジ色をしていていかにも美味しそうだし、
何よりも乗客の私たちは「タイ=フレッシュ・ジュースが旨い!」と信じている。
だからほとんどの人は迷わずそれを手に取る。
そしてひと口飲んで「失敗した?」と顔をしかめるのだ。
だって100%でないのだから！
粉末オレンジジュースを水で溶かしたような味で激甘なのだ。
今まで私は何度も格安や評判の悪い飛行機に乗ったことがあるけど、
どこもニセモノ・ジュースを出すことはなかった。
始末が悪いのが、ジュースを手にした後。
ひと口飲んでげーっと心で叫びつつ、気が弱い私はそのまま返せず、
胃におさめてしまうからだ。
もう２度と飲まないぞ！ と何度も思うけど、あのおいしそうな色を見ると
「やっとタイの航空会社も100%ジュースを出すようになったな」と勘違いし、
また手を出してしまうん。
そう、今回も試しに飲んでみた。
でもやっぱりまだあの味だった。はあ。
