新芽ちょうだ?い

イモムシ緑茶が流行っている。緑茶のケーキや緑茶シェイクなどちょっとしたブームになっている。特に「お茶」は体に良いというので、パックやペットボトル入りのものが出回ってきている。
味は正直日本人には却下されるものばかりだ。蜂蜜入りのものはムムムだし、なによりも薄い。香りを求めるのは無理としても、急須に一つまみの茶葉を入れて10秒ぐらいで出したような味だ。
まあ、食文化が違うからタイ人が好きな味で楽しんでくれれば、日本人として嬉しいんだけど。
それはさておき、いろいろなメーカーから緑茶が出ているけど、とにかくどのコマーシャルもアイデアがユニークで楽しい。特に人気があるのは、イモムシ親子がえっちらおっちら茶葉を食べようとお茶の木を登っているもの。親子の会話は全部日本語で、タイ語の字幕がつく。
途中で子どもがお腹が空いて、下のほうの葉を食べようとすると、お父さんイモムシに
「おいしいものは1番上にあるんだ!」
と怒鳴られ、またえっちらおっちら上を目指して登る。やっと上についたと思ったら、なんと茶摘おじさんに新芽をもぎ取られてしまう。子どもイモムシは
「新芽が食べた?い!」とびーと泣きだし、茶摘おじさんも新芽が欲しいので
「僕だって欲しいよ?」と同じようにわーんと泣きだす。
子どもイモムシが「新芽ちょうだ?い、新芽ちょうだ?い」とおじさんに催眠術をかけようとするんだけど、その姿がまたメチャクチャかわいくて、一躍お茶の間の人気者になった。
この頃タイ人から「あれは何て言っているの?」とよく聞かれる。そして教えてあげると、皆喜んで口々に「新芽ちょうだ?い」って歌うんだけど、それを言うタイ人がまたたまらなくかわいい。


投稿を作成しました 1993

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