今日は友達のお母さんとお散歩。
でも、お母さんは歩くより立ち止まることのほうが多い。
知っている植物があると、
「これはスープに入れるとおいしいよ」
「あの葉は煮出すと糖尿病にいい」
「それは炒めると最高だよ」
などといろいろ教えてくれるからだ。
私からしたら雑草に見えるものも、
お母さんの目から見るとそこらじゅうが食べ物の宝庫だ。
地面を見ると銀杏(ぎんなん)をふくらましたような実がいっぱい転がっていた。
硬いけど、まだ新鮮なので押すと多少弾力がある。
「これはマカム・ディークワーイだよ」
お母さんが説明する。
ああ、これがそうなのか。
私は乾燥させた黒いものしか見たことがなかったけど、
このおうど色のが新鮮なマカム・ディークワーイなのだ。
英名「ソープ・ベリー」という、石けんの実だ。
友達が手作りシャンプーを作る時に、
乾燥したものを買って混ぜているのを見たことがある。
割るとこんな感じでころんとした丸い種が入っている。
乾燥してしまうと硬くてトンカチで割らないといけないけど、
まだ生なのでナイフできれいに切れる。
「ソープ」と名前がつく通り、ごしごしこすったり、叩いたりすると
ご覧の通り泡が出てくる。
お母さんが子どもの頃はこれで髪を洗ったり、洗濯をしていたそうだ。
水の中でシェイクシェイクすると、ほら、こんなに泡が!
沖縄のぶくぶく茶みたいだ。
もう石けん代わりに使っている人はいないだろうけど、
今でもフケ・乾燥防止としてシャンプーの成分に使われている。
パッケージにソープ・ベリーの絵が描かれているので、
自然食品の店で探してみて。
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おもしろい! 匂いはどうなの?
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ちょっと臭い。
発酵したような匂いというか、うーん。
でも水で泡を立てちゃうとほとんど気にならないよ。
マクルドで髪を洗うようなアロマセラピー効果はないなあ。