ノニ = ルーク・ヨー

今私の周りやタイで流行りつつあるものがある。
それが「ノニ」。
日本でも広告を見たことがあるから、知っている人もいるかと思う。
これはタヒチやハワイなどに多く自生する植物で、
黄緑色の芋虫に空気を入れて膨らませたような形をしている。
大きさは卵サイズ。
若い実は固いけど、熟すとぶにゅっとつぶれ、
腐った靴下のような匂いを放つ(私にはそう感じられる)。
これを飲みやすくしてジュースにして売っているのだけど、
何やら「奇跡のフルーツ」とか「神様の贈り物」とか
絶賛されるほどの栄養素を含んでいるそうだ。

タイにもこの木が普通に生えている。
サムイ島にいる時も厨房の裏に生えていて、
あるおばあちゃんは葉を天日干し、煎じて飲んでいた。
余分な脂肪分を落とす効果があるようなことを言っていた。

一般には実のほうが注目を浴びていて、タイでは「ルーク・ヨー」と呼ぶ。
ちょっと小金持ちの人はタヒチ産のボトル入りのジュースを買って飲んでいるが、
1本1,500バーツ(1リットル:約4,500円)もする。
それでも私の周りでは美容や健康に良いことからと、
病気がちや肌の衰えを感じている年配の人が飲んでいる。

いくら体に良いと言っても高い!
ということで、地元の人が作ったものも出回っている。
外国産でなくても国産でできるのだから。
こちらは500mlで60バーツ(約180円)とお手頃。
両方とも茶色でどろっとしている。
この値段の差はどこにあるかというと、
もちろん輸入品と国産品の違いや成分の違いもあるけど、
私は「匂い」にあると思う。
友達にもらって少し試飲したけど、
外国産のものは一瞬ツンとするもののすっと喉に入っていく。
とても飲みやすく作られている。
それに比べ国産のものは、口に入れる前から強烈な匂いが鼻につく。
飲むのを躊躇するし、飲んでからもしばらく
体を震わせてマズサを体感することになる。
いかにも体に良さそうな味だ。
よっぽど体調が悪くてこれしか効かないといわれない限り、飲もうとは思わない。

私のお気に入りはーと言っても1回しか食べたことがないけど、
「ルーク・ヨー」のソムタム。
知り合いがたくさん実を持ってきてそれを削いで、
ニンジンや干しえび、砂糖、ライムなどと混ぜてサラダを作ってくれた。
熟す前のものなので、少々青臭いくらいで匂いは全然ない。
果肉はちょっとしかついていないので、贅沢に10個ほど使わないといけない。
だけどこれなら毎日食べたいと思える味だ。
1日だけど少しはきれいになったかな。

投稿を作成しました 1995

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