喉が痛いと友達に言うと、
「マカム・ポムがよく効く」
と黄緑色の実をくれた。
ホオズキの実のように小さく、マスカット色をしていて青梅のように堅い。
口の中でかむとじわーっと渋?い味が広がってくる。
思わず顔がゆがむ。
とにかく渋くて口の中がシュワシュワと縮んでいくようだ。
その汁が口の中に充満し、少しずつ喉へと流れていく。
するとその渋みが今度は喉を覆い、シュワシュワと喉を引き締める。
なんかとても効いているという感じがする。
メンソール入りの喉飴と違って、スースー喉を通りぬけるだけでなく、
これは喉にへばりついてジワジワと浸透していくようだ。
あまりの渋さに口から吐き出したくなるけど、
喉のジワジワ感はなぜかとても心地良い。
今までいろいろな喉飴やシロップ、薬を試したけど、
やっと満足いくものを発見したようだ。
やはり昔から受け継がれているものに適うものはない。