ハーブティー

　冷蔵庫を買った時、１リットル入りの水筒が３本おまけについてきた。蛍光色で、ピンク、黄緑、オレンジ色と派手なものだ。趣味悪いと最初は思ったけど、これが今とても重宝している。
　毎日蒸し暑いので、冷蔵庫の中に冷たい飲み物は欠かせない。コーヒーや緑茶、ルイボスティーを作るけど、冷える前に飲みほす始末だ。飲むことがこんなに愉快なんだ！ と気付いたので、レパートリーを広げるため自然食の店に行ってきた。
　するとあるわあるわ、全部試してもしばらく楽しめそうなほどのハーブティーの種類が。迷いながらも、まずはローゼルとレモングラス・ティーを購入。アパートに戻り、埃まみれの炊飯器を引っ張り出してきて、鍋代わりにしてグツグツ煮た。
　ローゼルは惚れ惚れするようなルビー色で、酸味が強いのが特徴だ。レモングラスは緑茶色。匂いとは違いちょっとクセのある味。でも、やわらかい柑橘系の匂いがスーッと鼻に入り、張り詰めた神経が解き放される気分になる。
　それでも追いつかず、今日は市場に行ってレモングラスを買ってきた。それを細く切って、外に干し、自分で作ることにしたのだ。ちょうど太陽も出ていたこともある。
　なのに３時間ほどするとどしゃぶりの雨。濡れはしなかったけど、夕方になってしまった。まだ生乾きだ。一気に乾かしていないので、ちょっと臭くなってしまった。それでも２、３日干せば飲めるのだろう。煮出したら生ゴミの匂いがしたら嫌だけど。