友達のお母さんがまた田舎の風を運んできた。
田舎のラムヤイ(龍眼)をもらいムシャムシャ食べていると、突然
「虫見る? ごきぶりみたいな虫だよ」って。
この間カブト虫を4匹持ってきたから、今度はそのごきぶりみたいな虫を飼うのだろうか。
好奇心で「見る、見る!」と言うと、ペットボトルを持ってきた。
底には土が入っていて、「ごきぶりみたいな虫」が6、7匹ぴょんぴょん飛び跳ねている。
穴から覗けというけど…。
自分でも顔が青ざめるのが分かる。
虫はタイの文化を知るために何種類か食べたけど、実は大の苦手。
嫌い、怖い。
ごきぶりホイホイを触るのもダメなほど。
お母さんは
「揚げて石うすでついてハーブと混ぜるとおいしいよ。もちろん揚げてそのまま食べてもいけるよ」
って顔をほころばせている。
「夕方作るから、マリも食べな」って。
とりあえず気を取り直して写真を撮ることに。
お母さんの手に2匹のせてもらい、カメラを近づける。
親指サイズに肥えたコオロギとでもいおうか。
それがじっとしていなく、あっちにぴょーん、こっちにぴょーんと飛び跳ねる。
カメラに向かって飛んできた時、叫んで逃げたら腰をギクッ。イテテテテ。
せっかく安静にしてよくなってきたのに、こんな不意打ちあるかい。