チェンマイの人が好んでもち米に混ぜるンガー・キーモーンというゴマがある。
茶色で真ん丸い形をしていて、ゴマより少し小さい。
それを潰して、塩と混ぜ、もち米に和えて食べる。
ふわ?っとどこか懐かしい香りが鼻に抜ける。
「ゴマ」(ンガー)とタイ語ではつくけど、日本語にするとシソの種。
日本のものと同じかは定かでないけど、親しみがあるのはそのせいかもしれない。
これを常備して、フリカケ代わりに白いご飯にかけると、とてもおいしい。
今日、街を歩いていると、種のままのものを見かけた。
既に潰して塩と混ぜてあるものを買えば楽なんだけど、
自分で潰したほうが新鮮で香りがいいかなと買ってみた。
石うすがないので、袋に入ったまま、トンカチでトントンと叩く。
簡単につぶれるけど、1袋分潰すのは意外と時間がかかる。
チェンマイに来てから、すっかり手抜き生活が板についているので、
ちょっとした「スローライフ」がすご?いスローに感じられる。
15分ぐらいトントンして、モンゴルの岩塩と混ぜ、瓶に入れ出来上がり。
たかだか15分の単調な作業だけど、
やっぱり手間をかけるものっていいなと改めて思った。
虫やトゥッケ(大トカゲ)は苦手だけど、いい加減アパート暮らしを止めて、
土に近い暮らしをしたいなぁ。