友達のお母さんが田舎から戻ってきた。毎年ソンクラーンには私も一緒に遊びに行くけど、今年は市内にいた。お母さんが帰るなり私を呼ぶから何かと思ったら、にっと笑い、手に持ったドブロクを見せる。ラオカーオだ。この時期になると、田舎の各家庭でもち米からお酒を作る。毎年田舎へ行き、隣近所の親戚の家に顔を出すと、「まあ、飲みなさい」といってすすめられる。家によって熟成度が違い、酸っぱかったり、薄かったりする。親戚の家を挨拶回りしながら、それを飲み比べすることになる。
今年は私が行かなかったから、お母さんが気を利かせてペットボトルに入れて持って帰ってきてくれた。酵母で(?)パンパンに膨らんだ蓋を回すとプシュッと勢いよく空気が飛び出し、甘酸っぱい香りがこぼれる。
私ってよっぽど酒好きに見られているのかな。普段は一滴も飲まないんだけど。