この頃、朝晩に大雨が降る。ニュースによると、あと少しでピン川がまた溢れるとか……。
夜、雨雲が空を覆ったと思うと、ザーッと心地良い雨。気温がぐんと下がり、足がスースーする。
ベランダに雨が吹き込み、床はびしょびしょ。この時期はいつもそう。雑巾を絞っていると、なんか細くて黒い紐が目についた。雨とともにいろいろなものが舞い込んでくるので、気に留めなかったが、よく見ると、びよ?ん、びよ?んと動いている。地面でないし、まさかと思ったけど、ミミズだ(たぶん)。素麺より細い。1匹かと思ったら、2匹、2匹かと思ったら、3匹……。どこから来たのだろうか。植木鉢の中に住んでいたのが大雨で出てきたのだろうか。よく分からないけど、暗闇に目が慣れてくると、短いのや長いのがあちこちでびよ?ん、びよ?んと伸び縮みしながら動いている。学生の頃、雨上がりの朝、田舎の道で指サイズのミミズが大発生したのを見て驚いたけど、ここは私のベランダ。逃げることもできない(私が)。
結局、棒で1匹ずつすくっては、くるっと丸まりながら暴れるミミズをぽ?んと3階から地面に放り投げることに。悪さはしないとは分かっていても、あちこちを歩かれても困るのだ。ぷにゅっと踏んだ日には……。
土に帰れよ、ミミズたち。