去年のローイクラトンは三脚を持って、はりきって写真を山のように撮った。だけど今年は気力なし。街中に出る気もなし。光が幻想的で美しいけど、実はすごい怖い祭りでもあるからだ。前回書いたように、川も空も街もオレンジ色の光がゆらゆら揺れて夢のようになるけど、怖い日でもある。
子ども達がロケット花火とネズミ花火を山のように買い、それに火をつけては道路に向かって投げる。あっちこっちで“バン、バン、バン”という爆発音をたてて火花が飛ぶ。“ヒュルルルル…パン”とロケット花火が自分に飛んでくる音がする。バイクを運転していても容赦ない。寿命が縮む思いで街を走ることになるから、こりごりだ。
(写真:バナナの葉で作ったホテルの灯篭-飾り用)