チェンマイはタイ第2の都市。特にこの頃はショッピングセンターやコンドミニアム、ホテルなどが競って建てられている。そんな大都会とは裏腹に、市内から10分も車を走らせると昔ながらの風習が残っている。今朝見に行ったのが、「プーセヤセー」という行事。
プーセヤセーは大昔、人食いの悪魔で、チェンマイの人に大変恐れられていた。そんなある日、仏陀がここに降臨され、プーセヤセーに村人を食べないように説教する。しかし、そうすると食べるものがなくなるので、動物を食べることを懇願したため、村人は1年に1度、水牛を生贄にするようになる。そしてそのお返しに、プーセヤセーは国と市民の安全と健康を守ることを誓い、チェンマイの守護神になる。
←仏陀の降臨を示すため、絵が吊るされる。
とはいっても、チェンマイ人にもあまり知られていない行事。だけど、村では毎年、生贄の儀式が行われている。霊がのりうつった(?)男性が野原を歩き回り、時々、水牛の生肉や生血を口にしては、何か叫ぶ。口の周りや手が真っ赤に染まっていく・・・・・・。インドネシアのトラジャ地方に行った時に、十数頭の水牛や豚の生贄をあちこちで見たけど、生肉はさすがに食べなかったぞ。
チェンマイ、まだまだいろいろな顔がある。だから面白い。