ワンウィエン2日目

ラオス ワンウィエン 私が早朝の景色を楽しみたいといったので、6時に散歩へ行く。大きな目玉焼きのような朝日を見ながら市場を目指す。もと滑走路をひたすら歩くけど、なかなか着かない。タイ語、特に北部弁はラオス語に似ているので、人を見つけては北部弁で道を聞くけど、「ずっと先だ」と言われるばかり。
 結局、歩くこと45分。Wはすっかり元気がなくなっている。だけど、市場で唐辛子やハーブをお腹に詰めて焼いた魚やナムプリック(野菜のディップ)などを見つけると顔色が変わり、足取りが軽くなる。Wはすぐバッテリー切れしてしまうけど、食べ物に関して言えば、なんでも挑戦する性格なので、私にとっては嬉しい旅行相手だ。とにかく食べる食べる。帰りにスイカ1玉も買って上機嫌だ。Wは話し上手なので、それをホテルに持ち帰って、スタッフに切ってもらい、残りは冷蔵庫で冷やしてもらうようお願いしてしまう。
 その後、ワンウィエンにたくさんある洞窟を見に行くことにした。片道6キロのところに大きなプーカム洞窟があるという。Wはマウンテンバイクを借りて行こうとはりきっている。炎天下の中、自転車に乗るのは恐怖だから、私はバイクを勧めるが、うんと言わない。歩くのより自転車のほうが好きなようだ。
 稲刈りをする人たちや、鋭く空を突き刺す山々を見ながらのサイクリングは快適だけど、道路はずっと石だらけの凸凹道。この暑い中、何を好んで自転車に乗っているんだろう?、ときっと地元の人は欧米人の観光客や私たちを見て思っているだろう。私だって、日中、チェンマイで自転車に乗りながら観光をしている人たちを見て不思議に思っている。やめときなよって。
 ボコボコボコボコ
 ペダルをこぐ度にお尻と手にひびく。痛くて痛くて右に左にお尻をずらす。日差しがジリジリ肌を刺す。Wはずっと先を走っては、時々振り向く。なんであんなに元気があるのだろう。歩いている時は疲れた顔をするのに。
 洞窟は岩場を登ったところにあり、中は所々に矢印が書いてあるだけで、後は自由に散策するようになっている。真っ暗でそれこそ道を間違えたら出て来れなくなりそうだ。懐中電灯がなかったので、途中で引き返した。
 帰りもボコボコした道を走り、ほてった体を川に入って冷やす。夕日で辺りが染まる頃、水浴びと洗濯をする人たちで川は一気に賑やかになった

投稿を作成しました 1995

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