野菜・果物の彫刻を極めようと思ったのもつかの間。
一時期は1日6時間も7時間も彫っていたのに、日本に帰ってからはめっきり。
これはいかんと思い、早速カブを1束買ってきた。
カブは安いうえ、すでに丸い形をしているので花を彫るには好都合だ。
まずはバラ。
しばらく練習していなかったので手はにぶっていたけど、15分くらいで彫れた。
以前は30分かかったのに。
バラの後はカーネーション、椿、ひまわり…と空想と実物をまぜたような花を仕上げていく。
せっかくたくさんできたので、フラワーアレンジメントすることにした。
花の後ろに竹串を指し、竹串にはネギをはめる。
こうすると茎に見える。
それをオアシスにさし、本物の葉とアレンジし、
テーブルに置くと立派な美しい飾りのできあがり。
でも面倒なので、私は竹串にさした花を玄関わきの花壇にブスブスとさしてみた。
花壇にはガーデニングにこっている父が植えたバラやアイリスが咲いている。
ちょっと気が引けるものの、根元のほうに何かの葉が生い茂っていたので、
ここぞとばかりに竹串をアレンジ。
葉から顔をのぞかす花は全然違和感がないから不思議だ。
まさか野菜の花が咲いているなんて誰も思わないだろう。
道行く人が「おっ」といって立ち止まってくれたらしめたもの。
やる気が出てくる。