チェンマイの市内をちょっとはずれた所に大型スーパーがいくつかある。
とにかく広く、小さな運動場くらいはあると思う。
スーパーといっても食べ物だけでなく、洗剤や洋服、電気製品、
文房具やおもちゃなど何でも売っている。
全部同じフロアーにあるから、カートに何でも入れて1箇所で払える便利さがある。
その上、クーラーもついているし、値段も安いのでタイ人に大人気だ。
私も車で連れて行ってくれる人がいたら喜んでついて行く。
特に何を買うわけでもないけど、歩くだけで面白い。
目移りしそうなくらい物があるので、見ているだけでワクワクする。
だけどタイの大型スーパーに行っていつも驚くことがある。
食べ物のコーナーに行くと不思議な光景が見られるのだ。
ふと横を見ると、子供が「お腹が空いた!」
とレジを通していないスナックの袋を開けて食べ出すのだ。
ぎょっとして母親を見るけど、何も言わない。
大人だって、焼きたてのパンなんかが売っていると、袋だけとって
その場でムシャムシャと食べてしまうのだ。
えっー!! お金払ってないぞー! と仰天するけど、50代の公務員の友達は
「熱いうちに食べな、おいしいから」
と言うだけ。
でもこれでいいらしい。
どうやらパンやお菓子が入っているビニール袋には
ちゃんと値段入りのバーコード・シールが貼っているから、
それさえちゃんとレジに持っていけば大丈夫みたいだ。
別に盗んでいるわけではなく、ちゃんと払うからだ。
特に珍しいことでもなく、
レジで食べかけのお菓子を渡しても、お店の人は顔色一つ変えず、ピッとレジを通す。
便利なシステムだ。