やもり君に犯したバープ

昨日部屋に入りドアを閉めたら、そこにやもり君がひっくり返ってヒクヒクしていた。4cmほどの子ども。ドアでこすったようで、皮がぺろんと剥けていた。
うわあ、やってしまった。罪、タイ語で「バープ」。
しばらく気絶していたようだけど、突つくと小さい体をぜーぜーと大きく揺らしながら起き上がった。
紙にのせて友達の所に持っていくと、まず一言目に「バープだ」と笑いながら言われた。そう、命あるものを苛めたり殺生するのはバープ。嘘をつくのもバープ。食べ物を粗末にするのもバープ。
知っているよー。でもわざとでないんだよ、ドアの下にはいつくばっているなんて知らないじゃない。ーなんて自分を正当化する。
友達がツンツン触る。「皮がちょっと剥けただけだよ。大丈夫、すぐ剥け変わるから」って。そんなもんかと半信半疑だけど、心の重荷がおりる。
しばらく床に置いていたらいなくなっていた。歩けるだけ元気だから大丈夫だよ、って友達が言った。そうだといいな。また踏んずけないように下を向いて歩こうっと。

投稿を作成しました 1996

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