ヨーグルト菌たち

 タイは物価が安いと思われがちだけど、実は違う。バンコクはワシントンより物価が高いと言われたように、自国の生活をそのまま維持しようと思ったら、ずっーと高くつくのだ。
例えば乳製品やパン。コーンフレーク、生ケーキ、チョコレート、ハムなどの洋食、和食ものはぐっと値段が高くなる。輸入品だから当たり前なんだけど。
 タイ料理を食べているぶんには安く生活できるけど、時々これらのものも食べたくなる。そして今私がはまっているのがヨーグルト。日本では家で作って毎日食べていたけど、タイに来てからというもの全然食べていない。理由は冷蔵庫がないのと高いこと。
 輸入ものとタイのものがあるけど、どれも小さいカップ入りで、500mlサイズのパックがない。しかも甘い!! タイ人向けに自家製ヨーグルトを作っている店で「無糖のものを作ってもらえますかあ」なんて聞いてみたけど、「ちょっとぐらい入れないと酸っぱくて美味しくないよ」とあっさり言われてしまった。
 外国人向けの店をいくつか歩くとありました、ありました。外国人向けに無糖のヨーグルトを作っている店が2、3件。高いけど全部食べ比べてみた。こってり、さっぱり、酸味強し…店によって味もいろいろ。
 でもやっぱり割高で、ラーメン1杯分のお値段。節約家の私(ケチともいう)にとってこれを毎日食べるのは不可能
 ーということで、自分で作ることにした。実家では粉末のケフィア菌を入れ、ヨーグルトメーカーで温度を一定にして作っている。でもそんなことはできないので、まず実験。1番こってりした濃いヨーグルトと市販の牛乳を購入。牛乳にスプーン2杯のヨーグルトを入れて混ぜる。醗酵温度は25度位なので、暑い昼間は風呂場に置き、涼しい夜は部屋に入れる。
 2日置けばできるだろうと思っていたら、なんと今朝もう固まっていたのだ。1日弱。素晴らしい! ただ、食べられるかは別問題。なにしろ菌だからねえ。
 蓋を開けるが匂いはない。恐る恐る食べてみた。腐っていない。それより「お、いけるじゃん」というのが感想。これでお腹をこわさなかったら、もっともっと作ろうっと。

投稿を作成しました 1996

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