夕方、友達とミルクの屋台へ行った。
コーヒーや紅茶、パンを売る屋台で、夕食を食べ終わった恋人同士や家族がちょっと寄ってお喋りする場となっている。
今日行った所は2つの屋台が隣り合っている所。
なんでこんなに近くで開くの? と思うが、それにはこんなわけがある。
2軒並んでいる左側の屋台は、ミルク屋台の老舗のような存在で、以前は人で賑わっていた。
ところが隣りに同じような屋台ができ、斬新にミルクシェイクやパフェを売るようになると、お客さんをごぞっと取られる。
負けまいと老舗の屋台も同じようなものを売り始めた。
そのうち、テーブルが引っ付いて並んでいるため、どっちの屋台のお客か分からなくなってきた。
そこで境に金網を立てた。
それだけでなく、金網の上から大きなビニールシートを張った。
今ではベルリンの壁のようにしっかりと境界線ができ、相手の屋台すら見えない。
お客さんもきちんと屋台を選んで入るようになったとさ。
夕方ただ現れるように見える屋台でも、いろんな歴史を背負っているんだなあ。