カノムジーンという食べ物がある。
米が原料の素麺のようなものだが、
それにタレとハーブ、野菜を混ぜ混ぜして食べる
タイ人に人気の料理だ。
地域によってタレが変わり、
南部だと魚の内臓が入ったタレ、
中部だとココナッツミルクの甘いタレ、
北部だと豚肉や血の塊、トマトが入ったタレ(写真)など
種類もいろいろある。
ワロロット市場やお祭りになると低いテーブルが並べられ、
そこでむしゃむしゃ食べている姿をよく見るけど、
このように持ち帰ることもできる。
ちゃんとタレと素麺、野菜をわけてくれるから、
お皿にのせて食べればいいのに、
あえて袋にだーっと入れて混ぜてしまう人が以外にいる。
そしてぎゅっと輪ゴムで縛り、
シャカシャカ振り混ぜる。
ぐちゃぐちゃになっちゃうよ……。
そして隅を歯で破り、
そこからちゅーっと吸いながら食べる。
こうすればお皿もいらないし、
どこでも食べられる。
でも、お皿があってもあえてこうやって食べる最大の理由は、
何よりもすべてが混ざり合い、味がしみておいしいからだとか。
子どもたちや学生の間では普通らしいけど、
見た目はグチャグチャ……。
食わず嫌いよりまずは試してみるべきか。