財宝ざっくざくのラープ

いよいよタイ正月のソンクラーン!
タイ人にとって1年で一番大きな行事ということもあり、あちこちでイベントが開催されている。
そのひとつが「ラープ大会」。
「ラープ」は北部のひき肉料理で、「財産・富、金持ち」などの意味がある「ラープ」と発音が似ているため、縁起が良いので行事ではよく作られる食べ物だ。
おせち料理のひとつひとつに意味があるのと同じだ。
もっともラープは普段でも食べるし、市場や食堂にもあるけど、みんなで作ると楽しいので、ソンクラーンには欠かせない料理だ。

豚肉や水牛の肉を包丁で細かく細かく細かくミンチにしていく。
時々、生の血も混ぜる。

そこに カルダモン、ロングペッパー、フェンネル 、唐辛子などのスパイスを入れる。

茹でたモツやハーブも混ぜていく。
揚げニンニクを最後にのせればできあがり。

「食べてみる?」
おじさんがスプーンを差し出した。
そう、ラープのすごいところは、生で食べること!
豚肉って生で食べていいの!? 
日本ではだめだったはず…と最初の頃は思っていたけど、北タイでは普通に食べる。
そしてこれが旨ーい。

ネギトロのようなテキスチャーで、舌にひんやりまとわりつく感じがいい。
そこに中近東料理のようなエスニックなスパイスの香りがふわっと口に広がり、肉の甘味の中に様々なスパイスと爽やかな生のハーブが絡み合って、至福。
最後にがつーんと唐辛子の辛さがくる。
おいしいけど、辛すぎて私は小さじ1/2ぐらいしか食べられない。

生のラープ(ラープ・ディップ)を食べるのに抵抗がある人は、炒めたバージョンもある(ラープ・クア)。
これはこれでスパイスの香りが良くておいしい。
もち米と食べたら最高なんだけど、私には辛すぎる。
北部料理のレストランや食堂で食べられるし、市場でも売っているので、興味がある人は食べてみて。
お金持ちになれるかもしれない。

投稿を作成しました 1996

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