オレンジ色の関係

袈裟朝から雨。
目が覚めるようなオレンジ色のポンチョを着てバイクで出かけた。
夜目立つようにと蛍光色のものを買ったが、かなり恥ずかしい。
前からヨガを習ってみたいと探していたら、ひょんなことからある場所を教えてもらった。
木々に囲まれた家で早朝7時からしているという。
タイ人は遅れてくるだろうからと、7時過ぎ到着を目指したけど、やはり1番のり。
でもインド人の先生は既に来ていた。
白髪のヒゲを胸元まで伸ばしていて、まるで森の修行者のようだ。
ターバンを頭につけ、ゆったりしたズボンとシャツを身につけている。
それが頭から足先まで目が覚めるようなオレンジ色。
私のポンチョ姿と同じなので吹き出しそうになってしまった。

集まったのは、20代の若者たち。
先生が英語しか話せないとわかると、いきなり私が通訳役になってしまった。
急遽、先生の訛りがある、非常に聞きとりにくい英語を
私のブロークン・タイ語に直して伝達することになる。
「ヨガをすると心と体にとても良い。リラックスする・・・」
などと先生は言うが、私の神経は高ぶりっぱなしだ。
それでも、床に寝転ぶと木々の青々とした葉が視界に入り、
耳にはシトシトと雨の音が心地良く響き、濡れた草木の香りが心を満たしていく。

あんなところで昼寝したら気持ちいいだろうなあ。


投稿を作成しました 1996

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


関連する投稿

検索語を上に入力し、 Enter キーを押して検索します。キャンセルするには ESC を押してください。

トップに戻る