トーに刺される

 ジョギングを終えて、友達といつものフルーツ・ジュース屋さんへ行った。スイカやオレンジ、パイナップルなどのフルーツにはミツバチがぶんぶん集まっている。
 ミックス・ジュースをお願いし、待っていると、いきなり左腕にすごい激痛が走った。ズボンに腕を回した時だ。手首を見ると、なんと黒い大きな蜂がついていた。ズボンについていた蜂がいきなり腕が出てきて驚いて刺したらしい。
 叫びながら友達に見せると、たくまし友達は蜂をはらい、踏み潰してくれた。腕がズキズキ。少しずつ腫れてくる。確かこの蜂って「トー」といって、ミツバチとは違い、危険な蜂だったのでは・・・・・・? 以前、部屋の外に巣を作っていたが、黒い体をしていて、3センチぐらいはあった。刺されるとすごい膨れて熱が出るとその時聞いた。
 屋台のおばちゃんはいたって冷静で、「大丈夫よ。針は入っていないんでしょ? なら、蜂の液を傷口に塗っておくとすぐ治るわよ」って。
 蜂の液? 言われるままに友達は踏み潰した蜂を持ってきて、指でさらにこすって蜂の体から液を出す。それを塗ればいいらしい。確かに効きそうな気もする。だけど、地面の砂利と混ざっているので、よけいバイ菌が入りそうでやめることにした。とりあえず、おばちゃんがくれたスースーする薬を塗って家に帰った。
 2匹の蚊に刺されたぐらいの膨らみはあったけど、それもすぐひき、ズキズキする痛みだけが残った。本当に刺されると、腕中痛みが走り、熱が出るとか。
 辞書で「トー」とひくと、「スズメバチ」(やばいじゃん)「キバチ」と出てきた。

投稿を作成しました 1996

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