久しぶりにドイ・ステープ(山)を友達とジョギングすることにした。心臓発作を起こすといけないから、ゆっくり走る。思ったより辛くなく、違った筋肉が働いているようで心地良い。25分ぐらい走って、白い橋があるところで引き返す。帰りは木の実を拾ったり、真っ赤な花を手にいっぱい集めたり、遊びながら帰る。そうこうしているうちに、辺りがどんどん赤く染まっていく。眼下に広がるチェンマイ市はもやがかかっている。排気ガスかもしれないけど、うっすらピンクに染まり、建物やお寺の窓がキラキラとダイヤモンドのよう輝いて幻想的だ。道の両側にはえている木々は、乾季で枯れているけど、夕日が色をつけていくようで美しい。
そんな山道を歩いていると、自分が大自然の中にいる錯覚を起こし、「ああ、なんて良い所に住んでいるんだろう」なんて思う。
実際、山を降りると、排気ガスと建築ラッシュに包まれ、「いつまでこの街にいられるかな」なんて逃げ腰になるんだけどさ。