数十年前から親しくしているタイ人の家族がバンコクにいる。
私が初めてタイに来た時、お世話になった人たちだ。
この友達Nと知り合ったのは、20年以上前の美術の授業。
サラサラロングヘアーがきれいな子で、よく冗談を飛ばして笑っていた。
Nは大学でビジネス専攻だったけど、一般教養で美術を嫌々とっていた。
絵は大の苦手だったので、授業ではゆっくり手を動かし、
残りは家に持って帰ってお兄さんに描いてもらい、
見事「B+」の成績をとったおちゃめな子だ。
そんなNとおしゃべりをしていた時、夏休みの話題になった。
彼女はタイに一時帰国するという。
私は夏休みにどこへ行こうか考えていたところだったので、
「よかったら遊びにおいでよ」という彼女のひと言で
「いいね!」とタイへ行くことをその場で決めたのだ。
それが私のタイとの最初の出会い。
2週間Nの家に滞在し、ご両親、親戚、兄弟5人が
入れ替わり立ち代りあちこちに連れて行ってくれた。
みんな若かったので、夕方になるとギターに合わせて歌ったり、
夜通しディスコで踊ったり、観光したりと遊びまくり……。
楽しかった以上に、
家族の温かさと愛情、
そして田舎や街で見る子どもたちの
きらきらした目に心打たれ、
すっかりタイに惚れてしまった。
それから何度かタイへ遊びに来てはNの家族に会っていたけど、
チェンマイに住んでからはあまり会わなくなってしまった。
そして今回4、5年ぶりの再会。
Nは茶髪のショートヘアーで、2倍に体が大きくなっていた。
「ジョディー・フォスターの髪型が素敵だったから美容院に写真を持って行って
バッサリ髪の毛を切ったけど、体格が全然違うからこんなになっちゃった!」
と笑う彼女の笑顔は昔のまま。
そして愛情の深さもあの時のまま。
家族も同じ。
なんなんだろう。
不思議と周りの人を温かく包み込んでしまうものがある。
この温かさに心惹かれてタイに来たんだな…としみじみ思った。
きっと自分もまたそんな人間になりたくて。
でもまだまだ心がちっぽけだなあ。
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タイに住むことになった原点の家族との再会。
体は2倍になっても、心の広さは変わることなく。
素敵な時間が過ごせたようですね!
飾らない温かさというのは、本当に心地いいものです。
暖かいといえば、23日から4泊6日でハワイに行きます。
海外は初という母を連れての二人旅。
母にとっての、海外旅行原点の旅になればいいなぁ。
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お母さん、とっても喜んでいらっしゃるでしょうね!
ハワイの砂はさらっとしていて気持ちいいと聞きました。海水浴や観光、楽しんできてください。