恵みの雨

ベランダからのドイステープ  毎日ベランダからドイステープを見るのが日課になっている。この頃、気温が上がったこともあり、ドイステープがよく見えなくなってきた。
 チェンマイでは11月に雨季が明けると、4月のソンクラーン(タイ正月)が終わるまでほとんど雨が降らない。だから、稲刈り後の田んぼを焼いた煙、排気ガス、ゴミ焼き、その他もろもろあまり考えたくない様々な大気汚染が盆地のチェンマイに溜まっていく。日に日に空気はどんよりしてきて、周りを囲む山々が一切見えなくなる。だから、ドイステープが見えなくなるのは、冬が終わり、恐怖の夏に向かうという合図でもある。
 でも今朝のドイステープはちょっと違った。もやではなく、厚い雲に覆われているのだ。もしかして、もしかして雨が降る?と思っていたら、雨の匂いとともにひんや?りした空気が下りてきた。そしてしばらくして、さーっと雨が降った。ほんの一瞬だけど、2ヶ月ぶりの雨だ。これをどれだけ待ち望んだことだろう! もしかしたらこれが『猛夏』を告げる雨かもしれないけど、とにかく嬉しい。これで少しは空気中の汚れを洗い流してくれただろう。
 チェンマイに来てからだ、これほど雨が好きになったのは。空気がきれいになり、山もハッキリ見える3ヶ月間の雨季が大好きになった。イギリスにいた頃は毎日毎日毎日どんより曇り空+雨、雨、雨で憂鬱だったけど、今はそれが心から恋しい。

投稿を作成しました 1996

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