2月7日は旧正月。リス族も旧正月を祝うというので、市内から約40キロのメーテン郡の村へ行ってきた。
大晦日の午前中はお餅つき。日本のものとほぼ同じだけど、水代わりに潰したエゴマを使ってついていくので、全体に黒っぽくなる。それを丸めて平たくし、バナナの葉にはさむ。つきたては、びよ?んと伸びて柔らかいけど、硬くなっても揚げたり、焼いたりすればおいしく食べられる。
午後は豚をつぶす家が多かった。あちこちでブヒーッと豚の声が聞こえてきては、火であぶっている煙が漂ってくる。
先祖に捧げる部位を残してあとは食べていくが、その時一緒に飲むのがトウモロコシ酒。この期間、20日間ほど解禁になるそうで、各家で自家製のお酒が作られる。透き通っていて日本酒のようだけど、舌がヒリヒリするぐらい強い! リス族のお兄さんが指にお酒をつけて火をつけてくれたけど、確かに青く燃えていた。
それをお客さんが来ると「まあ飲みなさい」と振舞ってくれる。そして、私も何軒かでご馳走になった。立つとふらっとする。
豚を解体した後は、傷つけないように慎重に肝臓を取り除き、それを見て占いをする。
見る部分は、肝臓と胆汁(ディー)の付き具合。それの引っ付き具合や大きさを見て、各家庭が今年は良い(ディー)とか悪いとか占うとか。
ちなみに彼女の家は胆汁の袋が大きくて「とっても良い!」そうだ。
夜はひたすら踊りまくる!
各家の前に木を1本立て、その周りをスブーというギター(弦が3本)に合わせて皆で手をつないで踊っていく。村に約140家族あるので、夜通し1軒1軒回っては木の周りで踊っていく。
女性が中心だけど、気に入った女の子を見つけると、年頃の男の子が輪に入って手をつなぎ、恋が芽生えていくとか。実際にハンサムな少年がかわいい女の子を見つけ、「恋人いるの?」と聞いた後、手をつないで嬉しそうに踊っていた。あの後どうなったかな……。
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リス族の餅つきの様子はこちらから