久しぶりにタイの昔ながらのコーヒーを飲んだ。ガラスのコップの底にはたっぷりと練乳がたまっていて、その上に濃い目のコーヒーが注がれ、2層になっている。そのままだと苦く、よく混ぜると甘い。私は混ぜず、練乳をスプーンですくって舐めながら、ちびちびとコーヒーを飲むのが好きだ。こんな甘い練乳は全部飲まずに残そう、といつも思うけど、ついつい底にひっつかないほどきれいに飲んでしまう。どこか懐かしい味がする。小さい頃イチゴ狩りをした時に食べた味でもあり、シンガポール時代よく口にした味だからだろうか。
チェンマイに「ちゃんとしたコーヒーを飲ます店」が出始めたのが数年前。今では軒並みにカフェがある。最近はそんなコーヒーを楽しんでいるけど、久しぶりにタイの伝統的なコーヒーを飲んだら、これはこれで悪くないなと思った。ちゃんとお口直しの中国茶もセットで出てきて、10バーツ(約30円)。カフェだと50バーツはするのにね。