今日からチェンマイ恒例の花祭りが開催されているが、
裏舞台では地道な作業が行われている。
明日のパレードで行進する神輿を作っているのだ。
近隣の花畑から花を買ってきて、1つ1つもいで、細い木の棒を差していく。
ひたすらひたすらこの作業をすること2日間。
くらっ。
こちらはひたすら花を縫っていく。
最終的にこれは大きな花になるそうだけど、
これは花弁1枚の部分。
ここに全部花を縫いつけ、向こうで同じ作業をしている数枚を合体させるとか!
気が遠くなってくる。
くらくらっ。
こちらは緑豆をぎっしり敷いていく。
タピオカ粉を練ったものを糊にし、ざーっと豆を流す。
これなら私もできそうだワン。
今紹介した神輿を作っているのは、葬儀屋?の人たち。
普段はこのようなお葬式用の神輿を中心に作っている。
依頼があれば、ソンクラーンやローイクラトンなどの神輿も手掛けるそうで、
今回は市役所の神輿を頼まれた。
市役所のものを作るのは今回で5回目だとか。
神輿はコンテストに出されるものとそうでないものがあるけど、
市役所はパレードに参加するだけだ。
今年のテーマは平和と協力ということで、鳩をモチーフにしている。
木枠や発泡スチロールの準備で1カ月、
花を付けるのはパレードの2日前から始める。
ぎりぎりでないと枯れてしまうからだ。
20人総出で取り掛かり、終わるのは深夜頃で、
そのまま真夜中にチェンマイ市内へ神輿を運ぶそうだ。
さて、この神輿が明日はどういう姿に化けているのだろう。
「あっちのお寺ではコンテスト用の神輿を作っているよ、おかまちゃんグループが」
と教えてもらい、そちらも覗いてみることにした。
おかまちゃんといえば、センス抜群なうえ、器用なことで有名だ。
お寺の境内では、同じように下準備。
花を棒につけるのは、おばあちゃんの役割になっている。
これは売っていないので拾ってきたトーングワーウ。
外の花弁をはがし、中の部分だけにする。
「あら、やっだ?、恥ずかしいわ。写真撮られちゃっている」
なんて笑いながら花を色分けしながら美しく貼りつけていく。
作っている人も美しい。
左の女性?はドークラックという花を1つ1つ糸に通しているところ。
右の女性?が神輿をデザインしたそうだ。
彼女が作る神輿は、華やかさ、豪華さ、繊細さが混ざり合っていて見事。
龍の口の中まで花、花、花!
歯はトーングワーウを使っている。
これでもまだ途中なのだ。
くらくらくらっ。
神輿の一部。
あくまでも一部。
神輿の中までぬかりなく花が敷き詰められている。
まだまだこちらの土台も飾りつけられるとは!
このグループが何回も賞を取っているのがわかる気がする。
いったいどんな姿になって明日パレード会場に現れるのだろうか。
こちらは、メーテン群の神輿として出すそうなので要チェック。
明日はいよいよパレード。
ナワラット橋から8時スタートだよ!