野菜の彫刻、食べる派? 食べない派?

友人と東京のタイ料理屋へ行って来た。
普段私は屋台系の店しか行かないが、そこはちゃんとしたレストラン。
とはいっても、値段は手頃だし、人がひしめいている感じは屋台風。
私が「レストラン」と呼んだ理由は、
料理にちゃんと彫刻された添え野菜が付いてきたからだ。

土曜日だからか、味がいいのか、6時を過ぎたらもう店は満席。
列もできている。
私達は5時半に入ったけど、
「1時間でお願いします」と言われるほど。
あれこれ頼んだ中で1番おいしかったのが、「ポーテック」というスープ。
名前の謂われは、漁師の網(ポー)が破けて(テック)網の中の魚介類が
破けた穴からどばーっと鍋に飛び込んでできたという料理。
名前からしてヨダレが出てくる。
もっとも、期待したほど魚介類は入っていなかった。
スープはレモングラスやコブミカンの葉などのハーブや唐辛子がきいていてピリ辛。
飲んでからしばらくすると又スープに手を出してしまう後を引く味で、
他のおかずをつまみつつも、スープの鍋には誰かしらが手を出ていた。
私もこのスープにせっせと手を運んだ。
それと同時に、隣りのテーブルも気になっていた。
隣りには4人のロングヘアーのきれいなお姉さん達が座っていて、
生春巻きやサラダにお箸をのばしながら、
「この人参どうするのかなあ?」と話していた。
お皿には美しく花の形に彫刻された人参がのっている。
私達も「これどうする?」「持って帰っちゃうか?」
「また洗って使うのかな?」などと話していた。

するとお姉さんの1人が大きな人参の花をお皿にとり、
生春巻きのピリ甘辛ソースを人参にかけたのだ。
「え、食べちゃうの?」と興味津々。
だってタイではあまり食べないから。
だけどお姉さんはツンツンと人参を触った後は生春巻きを食べている。
人参にがぶりと噛みつかないのか?

その後、友達と話をしているうちに、すっかりお姉さんのことを忘れてしまったので、
結局彼女がその人参をどうしたか見られなかった。
でもきっとソースをかけていたからやっぱり食べたんだろうな。

投稿を作成しました 1996

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