タイ人は同じアジア人だから
なんとなく麺を食べる文化があり、お箸を使うと思っていた。
思っていたというより、それを疑ったこともないし、
あえて考えるということもなかった。
だけど、実際にタイに来てみると、
意外や意外、お箸を上手に使えない人が結構いるのだ。
日本だったら小さい頃からお箸の持ち方を厳しく教えられるけど、
タイではなんとなく見様見真似で使って覚えた、そんなふうな人が目につく。
ちょうど欧米人が初めてお箸を使うような手つきだ。
タイ人の主食は米だけど、日本や中国のように茶碗に入れるのではなく、
お皿にご飯を盛ってカレーやおかずをのせる。
だから使うのはスプーンとフォーク。
洋食と同じで左手にフォーク、そして右手にはスプーンを持つ。
素麺のようなカノムジーン(上写真)を食べる時もフォークとスプーンを使う。
結局お箸を使うのはラーメンを食べる時だけ。
だからお箸が苦手な人もいて、一番上の写真のように
ぐるぐるとスパゲッティーのように巻きつけて食べることも少なくない。
また、お箸を左手に持ってヘラのように使い、
レンゲに麺を寄せ集めて食べる人もいる。
ある意味、とても器用だなあといつも見ていて思う。