日に日に気温が上がってきて、暑いというより辛くなってくるこの季節。
体温を超え、40度にもなろうという酷暑で逃げたくなるが、何が嬉しいかって、マンゴーが旬を迎えること。
今の時期は、一般に栽培されている「ナーム・ドークマイ」種の他にもいろいろな品種のマンゴーを味わえる。
「ナーム・ドークマイ」種は1年中出回っているけど、この時期のマンゴーは甘さが格別だ。
酸味の中にしっかりした濃厚な甘味がある。
むいてそのまま食べるのが一番おいしいと思うが、人気メニューは「カオニャオ・マムアン」。
甘いココナッツミルクを混ぜたもち米をマンゴーと一緒に食べるお菓子だ。
こってりしたもち米にジューシーで爽やかなマンゴーが混ざり合い、これはこれで時々食べたくなる。
外国人には熟した黄色いマンゴーが主流だけど、タイ人は熟す前の青マンゴーを食べるのも大好き。
青マンゴーで食べるマンゴーは品種が違い、ほんのり甘味があるもの、酸味が強いものなどいろいろ。
さっぱり系の果物が好きな人にオススメだ。
歯応えがあり、噛めば噛むほど味が出てくる。
タイ人によると、むいても手がべとべとにならないのもいいとか。
そのまま切り分けてポリポリと食べてもおいしいが、黒糖にナムプラーや唐辛子を混ぜた甘くて辛いタレも売っている。
小さくて丸く、酸味が強い「マムアン・ケーオ」種と食べるとちょうどいい。
そのまま食べるなら、酸味が少ない「ペットバンラート」種や「ファーラン」種がさっぱりした甘さがあっていい。
マンゴーが山積みにされるこの季節、熟したものと熟していないマンゴーを思う存分食べてみて。