雨の贈り物?

ムシ 雨季入り間近なせいか、この頃虫が増えた気がする。ドアを開けていると、いろいろな小さな虫が入ってくる。その中でも最近、カナブンがよく部屋に飛んでくる。小さな虫はそう気にならないけど、「硬い虫」はすごく怖い。大の虫嫌いの私はカナブンが来る度に悲鳴をあげ、手で触れないので箱の中に入れて外へ持って行く。
 今朝、アパートの下へ行ったら、水が入ったコップの中に、何やらいっぱいうごめいているのが見えた。友達が水槽を洗うため、グッピーを入れているのかな……と近寄ってみたら、なんと水面をうめつくすほどのカナブンがもがいていた。うわぁ、また食べるんだ……。
 これまでにも、雨が降る前に発生する(羽虫)(蟻?)を捕まえては、水につけて息の根を止めてからフライパンで煎って食べているのを知っている。カナブンも同じ要領で食べるのだ。よく見ると、羽虫もコップの下にたくさん沈んでいる。ただ、カナブンは体が大きいため、なかなか死なない。必死になってもがいている姿は地獄絵だ。
「これおいしいんだよ」
 友達のお母さんが言う。4年生になる孫の大好物でもある。
 私は食べないけど、イナゴと同じだろうか。生の魚を食べるのをグロテスクと感じるのとそう変わらないだろうか。文化の違いなので、否定はしない。でも、足をばたばたさせるカナブンの姿を見ていると、お母さんも孫も行事の度にお寺へ行く仏教徒だったよな……なんて思わずにはいられない。

投稿を作成しました 1996

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