Bean to Bar チョコレート作り

カカオの実に興味を持ったのが約4年前。
カカオ農家さんを訪れるワークショップに参加して感動した。
その時は農園を見るだけだったので、次はカカオの実を割ってかぶりつきたい!という夢ができた。
そして、その後、カカオの実をかぶりつく機会があった。
ライチーのような、でも少しあか抜けない味だった。
自分でもカカオの木を遊びで植え、自分のカカオの木からチョコレートを作る!と妄想が広がっていった。
食い意地なだけ。
だけど、カカオの実でココアまでは作った
実を発酵させ、乾燥、焙煎、粉砕…、とYou Tubeを見ながらやってみた。

それで満足したので、その後は時々カカオの木を面倒みる以外は何もしていなかったけど、つい最近、ちゃんとワークショップに参加してみようとふと思い、申し込んでみた。
それなりの値段だったので思い切りが必要だったが、参加者も真剣で、すでにカカオの木を300本とか1000本とか植えている人ばかり。
ノンカーイ県やナーン県から来ている人も。
それを石鹸やワインなどにしている人もいたし、逆にカカオが売れると言われ植えてみたものの、買い取り手がいなくて困っている、何か加工できないか…と思って参加した人も。
「競争ではなく、協力していこう」
という思いで、いろいろな意見交換ができたのも面白かった。

発酵の温度や日数によって味が変わるし、乾燥や焙煎でも酸味、渋味、香りが変わってくる。
天気や湿度でも変わってくる。
ここはもうサイエンス。
超苦手な分野…。
あとは経験あるのみ。

その後はチョコレート作り。
殻を割ったもの(カカオニブ。左)を特別な機械に入れて、2日ほどかけて細かく細かく潰してペースト状にすればチョコレートができる。

テンパリングという作業でチョコレートに艶を出したり、粉ミルクや砂糖を混ぜてミルクチョコレートにしたりするが、こちらも温度が重要。

1枚のチョコレートになるまでには本当に手間暇かかっている。
それにチョコレートはできても、おいしいかはまた別問題。
実の熟成度、発酵、乾燥、焙煎、加工……とすべてのステージでおいしさが関わってくる。
そして毎回同じおいしさにするのはさらに技術がいる。
あれもこれも添加すれば別だけど、 Bean to Bar のチョコレートは材料がシンプルだけに、素材の味がものをいう。
考えただけで気が遠くなる。

こちらは畑に遊びで植えたカカオ。
まだ十数本だけど、すでに実をつけた木もある。
とはいえ、実がたくさんなるまでにはあと1、2年。
土を掘り起こし、スプリンクラーをつけ…と土木作業もやりつつで、亀の歩みだけど、来年には板チョコ1枚作れるといいなあ。
そしてもっとチョコレートを作りたくなったら、今回知り合った方々からカカオの実を買わせてもらおう。



投稿を作成しました 1996

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